
「AIを使って業務効率化を進めたい」 「ChatGPTなどを導入してみたが、結局コピペの手間がかかって劇的な変化がない」
多くのビジネスパーソンが今、このような壁に直面しています。AIを活用することで文章作成や調べ物は確かに早くなりました。しかし、それだけでは「業務全体の効率化」には至らないのが現実です。
本記事では、AI活用が頭打ちになる原因と、それを突破して業務効率化を実現する最新技術「MCP(Model Context Protocol)」、そして具体的な解決策である「mitoco Buddy」について解説します。
私が所属するマーケティング部門でも、現在Geminiをはじめとする生成AIをフル活用し、多岐にわたる業務を行っています 。
以前の業務と比較して、驚くほどの効率化を実感していますが、ここでは特に個人的に効果が高かったと思う3つの具体例を紹介します。
インサイドセールス(IS)業務におけるターゲットリスト作成では、AIによる外部情報の調査機能が大きな力を発揮しています。
もちろん営業部門においてもアプローチすべき企業のリスト作成でも、作業効率化が行えます。
情報収集のスピードアップ:
従来は架電前に担当者が一件ずつ企業のWebサイトやニュースを手動で調べていましたが、AIに社名を入力するだけで、年間売上、従業員数、住所、さらには「ホットなトピック」などの最新動向を瞬時に集約できるようになりました 。
ターゲティング精度の向上:
人手では漏れが生じがちだったIR情報や外部環境の変化を網羅的に収集できるため、優先順位付けが明確になり、結果としてターゲティングの精度も大きく向上しました。
資料作成の領域でも、AIは「構成案の作成」から「ドラフトの執筆」までを強力にサポートします。また、コンテンツのドラフトだけでなくアイキャッチやアイコンなどのクリエイティブの作成も行うことができます。
構成から内容作成までをAIが担当:
Geminiに対し、訴求したい製品・ターゲット・ペルソナなどの前提条件を指定することで、論理的なストーリー構成と原稿を自動生成します。
資料内で使用するアイコンなどもnano bananaを活用すれば、簡単に作成でき資料作成が劇的に効率化できています。
制作期間を80%削減:
これまでリサーチや構成検討を含め2週間ほどかかっていたホワイトペーパー作成業務が、デザイン工程を含めてもわずか3日ほどで完結するようになりました。
生成AIを活用することで、これまで手間のかかっていたシステム紹介用のデモデータ作成も劇的に効率化できます。
大量のダミーデータを瞬時に生成:
例えば、デモ環境に必要な「架空の企業名50社分」といったリストも、AIへの指示ひとつで瞬時に作成可能です。
整合性のある属性データもセットで作成:
単なる社名だけでなく、メールアドレスを「@sample.com」といった指定のドメインで統一させたり、役職や電話番号などを組み合わせて大量に作成させることも容易です。
データの構造化と流し込みの準備:
AIは単にテキストを作るだけでなく、スプレッドシートやCSV形式での出力を得意とするため、そのまま社内システムやデモ環境へインポート可能な形式でデータを用意できます。
上記は一例ですがAIを活用することで、以前の常識では考えられなかったレベルの業務効率化が可能です 。また、これらは営業やマーケティング部門だけでなく、シーンが変わればアイデア次第で、営業部門での商談準備や管理部門での事務作業など、あらゆる分野の業務効率化を実現できます。
しかし、AIを導入しても「すべての工程」を効率化・自動化できるわけではありません
AIの活用によって日々の業務は劇的に便利になりますが、現状ではすべての業務をAIに完全に代替してもらうまでには至りません 。その最大の理由は、汎用的なAIはそのままでは「社内の固有ルールや、現時点で利用しているシステムの中身を何も知らない」からです。
実際に業務でAIを使っていく中で「URLを指定し製品の情報を参照させる」「社内システムから一度資料をダウンロードし、PDFに変換したのちにアップロードする」など、意外に手作業が多いことに気づく方も多いのではないでしょうか。
AIはWeb上の膨大な知識を持っていますが、あなたの会社特有の顧客対応履歴、進行中の案件状況、あるいは独自に定義された商談フェーズといった「クローズドな情報」にはアクセスできません 。その結果、AIとの対話はスムーズでも、実際の仕事を進めるプロセスにおいては人間が介在せざるを得ない「断絶」が生じてしまいます 。
AIが社内システムを知らないために発生しているのが、皮肉にもIT化とは逆行するような「アナログな転記作業」の実態です 。
情報のインプットに手間がかかる:
AIに適切な指示(プロンプト)を出すために、Salesforceの顧客データなどをツール・アプリから確認し、人間がコピー&ペーストしてAIに渡す必要があります。
読み込ませるためのデータ加工:
AIが理解しやすいように、社内情報をわざわざスプレッドシートにまとめ直してアップロードするといった、AIのための「下準備」に人間の工数が割かれています。
システムやアプリへの転記
AIが生成した優れた分析結果やメール文案も、最終的には人間が手動でCRM(顧客管理システム)やアプリ、チャットツールに転記しなければ、組織の資産として蓄積されません 。
このように、AIという強力なエンジンを導入しても、そこへ燃料(データ)を運び、出力を反映させる「ラストワンマイル」が手作業である限り、真の業務効率化は実現できず、効率化は一定のレベルで頭打ちとなってしまいます。
前述した「AI効率化の頭打ち」を打破し、業務自動化を実現するためには、AIを単なる「相談相手」から、社内データやシステムを自在に操る「実行主体(AIエージェント)」へと進化させる必要があります。
実際にAIが社内データを自動で読み取りに行き、更新・レコード登録を勝手に行なってくれれば業務効率化も進むと思いませんか?
AIが本来のポテンシャルを発揮するには、以下の連携が不可欠です。
リアルタイムな社内データへのアクセス:
Salesforceの商談状況、Google ドライブ内の過去資料、Slackでのやり取りなど、常に最新のコンテキストをAIが把握できる状態にすること。これが可能になれば過去の問い合わせ対応や提案内容など、分散した情報をナレッジとしてAIが活用することができます。
システム間のシームレスな操作:
AIが作成した情報を、人間が介在することなく直接CRMへ登録したり、メールを送信したりできる実行環境。
セキュアなガバナンス体制:
日本の企業ではセキュアな環境でのデータ利用や、不正が起こらない仕組みが大切となります。社内の機密情報が外部AIの学習に利用されないよう保護しつつ、特定の権限に基づいたデータ利用を制御することが必須です。
これらを実現し、AIと社内システムの「断絶」を埋めるための革新的な技術標準がMCP(Model Context Protocol)です 。
MCP(Model Context Protocol)とは、一言で言えば、GeminiやClaude、ChatGPTなど異なるAIモデルと多様なデータソース(SaaS、データベース、ファイルストレージなど)を安全かつ迅速に繋ぐための「共通規格」です。ClaudeのAnthropic社によって提唱された規格です。
これまでは、AIと特定のシステムを連携させるために、システムごとに複雑なプログラムを開発する必要がありました。
しかし、MCPを活用することで、まるでコンセントにプラグを差し込むような手軽さで、AIをSaaSや社内インフラに接続できるようになります。
MCPという「標準の窓口」があることで、AIは初めて「社内のこと」を深く理解し、人間の手を借りずに業務を完結させる「頼れるビジネスバディ」へと進化します。
しかし、非常に便利なMCPですが自社で利用しているLLMからすぐに使えるわけではありません。個別の開発や設定が必要となるため、すぐにさまざまなツールを連携したいという場合は、後述のmitoco BuddyのようなAIプラットフォーム製品が必要となります。
このMCP技術をいち早く取り入れ、、テラスカイの「mitoco Buddy」です。
mitoco Buddyは、SalesforceといったCRM内の顧客データや、Google Calendar、Microsoft Outlook、Slackなど50種類を超えるサービスと簡単に連携することができます。これにより、従来のAIでは不可能だった「丸投げ」に近い業務依頼が可能になります。
mitoco Buddyを活用すれば、従来のように「AIは考えるだけ」の利用方法から、「AIが仕事を片付けてくれる」といったAIエージェントとしての活用が可能になります。複数のSaaSやアプリを、AIが横断的に操作し、業務の自動化・効率化を可能にする事例と活用例をご紹介します。
日々発生するお客様との打ち合わせの日程調整ですが、複数のツールや関係者の予定などを確認する必要があり、なかなか手間のかかるものでもあります。
mitoco Buddyであれば「xx株式会社と来週1時間の打ち合わせを入れて」と指示するだけで、以下のようにAIが作業を自動で進めてくれ、面倒な日程調整を効率化できます。
利用しているCRM(Salesforceなど)から、対象となる企業の担当者のメールアドレスや住所などの情報を取得。
自身の来週の予定をカレンダー(Google Calendarなど)を参照し取得、訪問先の住所から移動時間などを考慮し、日程候補の確認。
複数の日程候補でカレンダーに仮予定の作成
社内で利用しているメール(Outlookなど)で日程調整メールの下書き作成、内容の確認を送信を実行
先方からの返信が来たら、自動で内容をAIが読み取り日程の確定
Google Calendarに予定の登録、仮日程の削除を実行

営業部門に限らず、名刺の管理や情報登録に手間を感じている人も多いのではないでしょうか?
名刺を撮影した画像をチャットで送るだけで、OCRによる情報の読み取り・データ化など簡単にエージェントとして活用することが可能です。
モバイルで複数枚の画像を撮影したものをチャットにアップロードする
mitoco BuddyのOCRで内容を読み取り、企業名・個人名・メールアドレス・電話番号などをデータ化する
利用しているCRM(Salesforceなど)に登録されている取引先・取引先責任者の情報から、新規での登録か情報の更新かをAIが判断する
最新の情報をCRMに登録する

外出や訪問の多い営業担当は、商談情報の更新や登録になかなか時間を割けず、まとめて登録をすることも多いのではないでしょうか。情報のタイムラグも発生するため、本来は都度登録をしたいが手が回っておらず後回しという方も多いはずです。
mitoco Buddyであれば音声入力で商談の概要を話すだけで、AIが適切に内容をサマリーし、情報更新の効率化を実現します。
モバイルからmitoco Buddyに音声入力で、商談の結果や次回までのタスクなどを入力する
AIが内容の要約を行い、商談相手の特定や結果・次回のタスクなどサマリー
利用しているCRMの活動情報として適切に登録

上記は活用例の一例ですが、さまざまな部門やシーンでAIを活用した自動化・業務効率化をサポートしてくれます。
企業が生成AIを導入する際、最大の懸念事項となるのが「機密情報の漏洩」や「AIモデルによるデータの二次利用」です。
mitoco Buddyは、エンタープライズレベルの厳しい要求に応えるため、以下の3つのポイントを中心とした強固なセキュリティ基盤を構築しています。
mitoco Buddyを介してAIが取得した内容や、ユーザーが投げかけた質問内容は、LLM(大規模言語モデル)の学習データとして再利用されることはありません。
連携した外部システムやデータベースから取得したデータも同様に保護されます。
企業の独自ナレッジや顧客情報がAIの知能として外部へ流出するリスクを防ぎ、安心して社内データをAIに読み込ませることができます。
意図しないデータの漏洩を防ぐため、高度なDLP(Data Loss Prevention)機能を標準装備しています。
自動検知と遮断:
クレジットカード番号、パスワード、住民番号、APIキーなどの機密情報をAIとのやり取りの中で自動的に検知します。
画面上でのマスク処理:
検知された機密情報は画面上でマスクして表示されるほか、AIへの送信自体を遮断する仕組みにより、人的ミスによる漏洩を未然に防ぎます。
組織内におけるすべてのAI利用活動を詳細に記録し、ガバナンスを確保します。
ログ追跡:
ユーザーごとの活動ログを保存し、「誰が、いつ、どのような指示を出したか」を常に可視化します。
内部・外部監査のサポート:
万が一の事象発生時にも迅速な原因分析を可能にするほか、企業のコンプライアンス遵守とセキュリティ体制の強化を支援します。
加えて、ISO/IEC 27001やSOC2 Type2といった国際的なセキュリティ認証を取得・維持しており、セキュリティ要件が極めて厳しい大企業でも安心して導入できる環境が整っています。
AIが社内の様々なシステムと直接つながることで、これまで「ツール間のギャップ」を埋めるために行っていた単純作業を、AIエージェントが自律的に肩代わりできるようになります 。ここでは、具体的なツール連携のアイデア例や業務効率化可能な分野をいくつかご紹介します。
カレンダー情報の自動同期(Salesforce × Google カレンダー)
営業部門はSalesforceで行動管理を行い、他部門はGoogle カレンダーを利用しているという「情報の分断」は多くの企業で見られます。AIエージェントがSalesforceの行動履歴を定期的にチェックし、内容を解釈した上で適切な形式でGoogle カレンダーへ自動登録することが可能です。これにより、部門を跨いだスケジュール共有のための二重入力の手間を完全に排除できます。
プロジェクトの進捗監視と可視化(Slack × Backlog)
SlackでのコミュニケーションとBacklogでのタスク管理をAIが横断的に監視します 。AIが進捗の遅れているタスクや、特定の担当者に負荷が集中している状況を自動で検知・分析し、ダッシュボードやグラフとして可視化して報告します。管理者が一件ずつステータスを確認しなくても、組織の「今」のボトルネックを即座に把握できるようになります。
請求情報の自動集約(メール × OCR × Google スプレッドシート)
Gmailなどのメールに添付されて届く請求書を、AIがOCR(光学文字認識)技術を用いて読み取ります。抽出された「相手先」「金額」「請求日」といった情報を、そのままGoogle スプレッドシートの指定した列に自動で集約・転記します。人間がPDFを開いて数字を書き写す必要はなくなり、入力ミスも防ぎながら経理処理の準備を効率化することができます。
このように、mitoco Buddyなら標準で用意された50種類以上の豊富なコネクター(MCP)を活用し、既存の業務フローを大きく変えることなく、システムを跨いだシームレスな自動化・効率化を実現できます 。
これまで見てきたように、生成AIによる「業務効率化」の可能性は、単なるテキスト生成や情報の要約に留まりません。チャットベースの活用だけでは、社内システムへの転記やデータの加工といった「人間によるコピペ作業」がボトルネックとなり、真の効率化は頭打ちになってしまいます。
この課題を打破し、AIを「相談相手」から「実務を完結させる相棒」へと進化させる鍵が、MCP(Model Context Protocol)による社内システム・データ連携です。
mitoco Buddyを活用することで、AIが業務を自動化することができ、劇的な効率化が可能になります。
具体的なユースケースや、導入による効果をまとめた製品紹介資料を以下よりダウンロードいただけます。

カテゴリ一覧
最新ブログ
SalesforceとERPの一元化・連携手法を解説|外部連携vsネイティブERPの選び方
Salesforce活用
会計経理
2026/08/13
AIエージェントとは?VIVANT「ハヤト」に学ぶ企業AIの未来
mitoco Buddy
2026/08/04
Notesなど長年利用されてきたグループウェアから脱却するには?リプレイスで失敗しないポイントを解説
グループウェア
業務改善
mitoco
2026/07/21
【中小企業のDX】業務自動化を実現する「AIエージェント」と「データ連携ツール」
データ連携サービスmitoco X
mitoco Buddy
2026/07/14
NotePieとは?社内資料を根拠に文書やスライドを生成できるAIツールを解説!
mitoco Buddy
業務改善
2026/07/10

関連のブログ
2026/08/04
AIエージェントとは?VIVANT「ハヤト」に学ぶ企業AIの未来
mitoco Buddy
2026/07/10
NotePieとは?社内資料を根拠に文書やスライドを生成できるAIツールを解説!
mitoco Buddy
業務改善
2026/07/09
会議後の作業まで自動化!リアルタイムAI翻訳サービス「Lingo」を解説!
mitoco Buddy
2026/07/03
Kintoneユーザー必見!MCPで進化するAI活用とは
mitoco Buddy
2026/04/17
MCP Appsとは?AI連携・業務自動化の最新トレンドを解説
mitoco Buddy
2026/02/04
【AIで効率化】チャットだけじゃない「社内データ連携」で業務自動化
mitoco Buddy
ブログ一覧